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本論文は帝京大学医学部附属病院(当時)・小澤毅士先生が『Therapeutic Advances in Gastroenterology』誌(2020年)に発表した、「AIを活用した大腸ポリープの診断支援」に関する論文です。
Automated endoscopic detection and classification of colorectal polyps using convolutional neural networks
はじめに
内視鏡的大腸ポリープ切除は大腸癌の予防に有用です。近年、5mm以下の小さな大腸ポリープは切除後の病理診断を省略する“Resect and Discard(切除と廃棄)戦略”や、癌化の可能性の低い過形成性ポリープは切除せずそのままにすることが提案されています。これらの戦略はコスト削減や切除に伴う合併症の減少などの利点がある一方、高精度の内視鏡診断を必要とするという課題があります。
このような課題の解決を目指し、本研究ではAI(注1)技術の一つである深層畳み込みニューラルネットワーク(注2)を用いて、大腸内視鏡画像を機械学習させたAIによる大腸ポリープの診断精度について検証しました。