Column観察・診断胃粘膜下腫瘍様隆起で発見され、形態変化をきたした肉芽腫性胃炎の1例【期間限定オンデマンド配信】2025/11/20

胃粘膜下腫瘍様隆起で発見され、形態変化をきたした肉芽腫性胃炎の1例【期間限定オンデマンド配信】

2025年10月29日(水)に開催された、「新たに胃病変を考える会 2025 ~経験で診る。技術と診る。~」において、森仁志先生(奈良県立医科大学附属病院)が発表された「胃粘膜下腫瘍様隆起で発見され、形態変化をきたした肉芽腫性胃炎の1例」を期間限定でオンデマンド配信しています。

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【抄録】

症例は50歳代男性.20年以上前に左上肺野異常陰影を指摘されるも経過観察でサルコイドーシスや結核は否定的であった.初診時に上部消化管内視鏡検査で胃潰瘍,Helicobacter pylori感染を指摘,除菌療法を受けた.胃穹窿部に粘膜下腫瘍(SMT)様隆起を3カ所に指摘,生検で肉芽腫を認め,当科を紹介受診した.生検病理組織で壊死を伴わない類上皮性肉芽腫を認め,胃サルコイドーシスに矛盾しない所見であった.初診から5年後のフォローで褪色調瘢痕様の形態へと変化した.長期経過を追った貴重な症例と考え、経過を報告する

【発表者・共著者】

森 仁志1,美登路 昭1,髙見 昌義1,増田 泰之1,岩井 聡始1,藤永 幸久1,吉治 仁志1

1.奈良県立医科大学附属病院