Column観察・診断胃透視に代わる内視鏡的胃形態評価 ― 胃体部長測定の有用性【期間限定オンデマンド配信】2025/11/20

胃透視に代わる内視鏡的胃形態評価 ― 胃体部長測定の有用性【期間限定オンデマンド配信】

2025年10月29日(水)に開催された、「新たに胃病変を考える会 2025 ~経験で診る。技術と診る。~」において、秋山直先生(柏厚生総合病院)が発表された「胃透視に代わる内視鏡的胃形態評価 ― 胃体部長測定の有用性」を期間限定でオンデマンド配信しています。

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【抄録】

胃の形状は胃透視では把握しやすいが、内視鏡では認識しにくい。今回、健診受診者497例を対象に胃体部長を内視鏡的に測定し、背景因子との関連を検討した。測定は胃角部で反転し、噴門部に見えるスコープのメモリを用いて行い、15–20 cmをA群、20–25 cmをB群、25–35 cmをC群と分類した。A群46例(9%)は男性や既感染例に多く、B群379例(77%)は最多で標準的、C群69例(14%)は女性や高齢者に多かった。体部の短いA群は牛角胃、体部の長いC群は下垂胃に近い形態が推測され、胃体部長の測定は従来の形態評価の一助となり得ると考えられた。さらに、ピロリ菌感染が体部長に関与している可能性も示唆された。

【発表者・共著者】

秋山 直1、谷平哲哉1、諏訪達志2

1.柏厚生総合病院 内視鏡センター、2.柏厚生総合病院 内視鏡センター 外科