Column内視鏡AI「AIとの対話」が内視鏡診断の精度と安心感を底上げする -10年後のスタンダードを見据え、いち早く臨床現場へAIを採用-2026/02/25

「AIとの対話」が内視鏡診断の精度と安心感を底上げする -10年後のスタンダードを見据え、いち早く臨床現場へAIを採用-

施設名:泉胃腸科外科医院
お話を伺った先生:泉 大輔 先生

  
施設紹介:福岡県大牟田市において45年以上の歴史を持つ泉胃腸科外科医院は、消化器病・内視鏡の専門クリニックとして地域医療の重要な役割を担っています。
「苦痛の少ない検査」と「納得のいく説明」を診療の柱に据え、最新のAI医療機器や細径内視鏡システムを積極的に導入。年間を通して数多くの内視鏡検査を施行されており、地域に先駆けて
gastroAI model-G2(本記事ではgastroAIと記載)を2025年3月より導入。

導入の背景|なぜ今、AIなのか?

「AI併用が当たり前になる未来」に備える
これからの医療は「AIとともにクオリティを上げる診療」が不可欠になると考えています。特に上部内視鏡において、除菌後胃の検査や早期胃癌の診断は判断に迷う症例も多く、医師のスキルだけに頼るのではなく、最新技術も積極的に取り入れるべきだと常に考えています。
遅くとも10年後には、診断の質的にも人的リソース的にも「AIなし」での診療は考えられない時代が来るでしょう。これらの理由から、当院では早い段階から臨床現場の変化に備え、いち早く導入を決めました。

gastroAI導入による変化|検査の質向上

「AIの目」を意識することで、撮影の質が向上
導入後、1検査あたりの時間は約1分程度増えましたが、これは許容範囲と感じています。特筆すべきは、自然と撮影枚数が増えたことです。
gastroAIも人間と同様、綺麗に撮った写真を判定させた方がその確信度を最大限に引き出せます。そのため、病変をより「正面から」、より「綺麗に」捉えようという意識が働きます。AIを参考に診断を行うプロセスが、結果として医師自身の撮影技術や診断精度の向上に寄与しています。

「通知音」をきっかけに。

検査リズムは変えずに運用
gastroAIの判断結果はサブモニターに表示されますが、検出した際には「通知音」が鳴ります。実際に導入してみて、この「通知音」+「サブモニター」という特徴が、従来の内視鏡検査にフィットしやすいと感じました。

  • 運用面のメリット:通知音が鳴った時だけgastroAIの結果を参照するため、常にサブモニターを意識する必要がない
  • 診断の流れ:通知音が鳴れば、gastroAIが指摘した関心領域に対してNBI観察や拡大観察を行い、精密な診断をつける

これにより、従来の内視鏡操作のリズムを損なうことなく、スムーズにAIを診療に組み込むことができています。

医師にとっての価値|安心感とバックアップ

多忙な外来診療における「安心感」
外来の合間や、時間的制約がある中での検査はどうしても焦りが生じがちです。疲労による精度低下のリスクもあります。そんな時、AIが「常に一定の精度」で並走してくれることは、大きな安心感につながっています。
「判断に迷った時、AIが後押ししてくれる。それは、AIと対話(意見交換)をしながら診療を進めているような感覚です。」
AIは、検査の「最低ライン」を確実に担保してくれるツールとして、もはや欠かせない存在となっています。

今後の展望

臨床現場の変化へ、先手を打つ
AIを導入して約10ヶ月。すでにAIは特別なものではなく、当院の診断クオリティを支えるパートナーとなりました。新しい技術を使いこなし、臨床現場をアップデートし続けることが、患者様への最善の医療提供につながると確信しています。

使用者の経験に基づく記載であり、当社が有効性及び安全性を保証するものではありません。
製品の正しい使用方法は、添付文書をご確認ください。

製品名|gastroAI model-G2
販売名|内視鏡画像診断支援ソフトウェア gastroAI
承認番号|30600BZX00266000
製造販売業者|株式会社AIメディカルサービス