Column内視鏡AI人工知能を用いた早期胃癌拡大内視鏡診断支援システムの性能評価【期間限定オンデマンド配信】2025/11/21

人工知能を用いた早期胃癌拡大内視鏡診断支援システムの性能評価【期間限定オンデマンド配信】

2025年10月29日(水)に開催された、「新たに胃病変を考える会 2025 ~経験で診る。技術と診る。~」において、上村泰子先生(順天堂大学)が発表された「人工知能を用いた早期胃癌拡大内視鏡診断支援システムの性能評価」を期間限定でオンデマンド配信しています。

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【抄録】

NBI併用拡大内視鏡を用いたAI胃がん内視鏡診断支援システム(M-NBI AI)による早期胃癌の内視鏡診断の有用性を多施設前向き試験により検証した。正診率/感度/特異度/陽性的中率/陰性的中率は、M-NBI AI:80.1%/93.7%/65.2%/74.7%/90.4%、内視鏡医(n=32、平均):68.9%/65.4%/72.9%/72.5%/65.7%、M-NBI AI診断補助ありの内視鏡医(n=24、平均):77.7%/77.0%/78.6%/79.8%/75.7%であった。M-NBI AIは、現状の内視鏡システムに実装可能な早期胃癌リアルタイム診断支援ツールとして開発され、正診率、感度、陽性的中率、陰性的中率において内視鏡医よりも優れた診断精度であり、M-NBI AI診断補助により内視鏡医の診断精度は全ての評価項目において向上した。臨床現場への実装により早期胃癌内視鏡診断における検査精度の均てん化と診断精度の上乗せ効果が期待される。

【発表者・共著者】

上村 泰子1,上山 浩也1,中村 駿佑1,岩野 知世1 ,山本 桃子1,宇都宮 尚典1,阿部 大樹1,沖 翔太朗1,鈴木 信之1,赤澤 陽一1,多田 智裕2,永原 章仁1

1.順天堂大学医学部 消化器内科 2.株式会社AIメディカルサービス