Article挿入法大腸内視鏡の挿入法、動画でわかる“無痛”のコツ2022/09/09

大腸内視鏡の挿入法、動画でわかる“無痛”のコツ

目次

「大腸内視鏡の検査をいかに無痛で行うか?」多くの内視鏡医が感じる課題です。

この記事では、名手たちが解説する“無痛”挿入法のコツと手技に関するセミナー動画を閲覧できます。

セミナー動画を閲覧する(大腸内視鏡の挿入法)

演者の一人は、千葉県我孫子市にある東葛辻仲病院 院長の松尾恵五先生。同院は都心から離れた立地条件にもかかわらず、年間で約15,000件もの内視鏡検査を実施しています。多くの利用者が集まる秘訣は「苦しくない大腸内視鏡」。軸保持短縮法の進化版として、先端透明キャップを用いた”無送気軸保持短縮法”を行っているのです。

東葛辻仲病院の奥義ともいえる”無送気軸保持短縮法”は、その名の通り空気を送気せずに、腸管をループさせずに直線的にスコープを挿入する方法。これにより、おなかが張る感覚を患者さんに与えることなく、患者さんに優しい”無痛”大腸内視鏡検査を提供することができます。
「一言でも “痛い!”と言わせたら、その検査は負けである」
松尾先生は、同院の先生方に普段から口を酸っぱくして話していると言います。松尾先生が内視鏡検査において最も留意していることは、被験者に苦痛を与えないこと、つまり腸管に優しい安全な検査を行うことです。

動画で名手の手技を追体験

今回のセミナー動画は、2010年に中外医学社より発刊され人気を博した書籍”行列のできる 患者に優しい”無痛”大腸内視鏡挿入法”の内容を踏まえています。これまでに多くの内視鏡医に読まれた指南書をベースに、名手の手技を追体験できます。

さらに同じく著者の一人である多田智裕(株式会社AIメディカルサービス 代表取締役CEO・ただともひろ胃腸科肛門科 理事長)も、臨床現場で培ったノウハウを披露します。

本記事ではセミナーのポイントをご紹介。下部にある登録フォームより申込いただくことで、セミナー動画を無料で閲覧できます。

ポイント①”無送気軸保持短縮法”のコツが分かる

著者の一人である多田は、大腸のひだの裏に隠れる病変を見逃さないために、ひだをかき分けて腸をくまなく観察することが重要であると説明。ひだをかき分けるための透明先端キャップをスコープに装着する、無送気軸保持短縮法について解説しました。

さらに透明先端キャップを使う目的は、ひだをかき分けて死角となる病変の見落としを減らせるだけでなく、視野を確保しやすくなることによりブラインドでのスコープのプッシュが減るため、合併症を防げることにあると多田は紹介します。

さらに先端キャップを使うことで、挿入がより容易になるメリットもあるといいます。

「初心者でもスコープと腸管の距離感を簡単に維持できるため、”間合い”という概念が不要になります。さらに残液とエアーの吸引がしやすくなるほか、ミリ単位でのスコープ操作も可能になります」。

また、実際に無送気軸保持短縮法による検査の様子を撮影した動画を複数紹介しながら、具体的な検査方法を解説しました。

ポイント①”無送気軸保持短縮法”のコツが分かる

ポイント②名手、松尾先生の内視鏡挿入ノウハウを学べる

”無痛”挿入法の重要ノウハウとして、松尾先生は次の6つを挙げました。

  1. 無送気の虚脱した腸管の管腔の視野に慣れよ!1つのヒダの捻れだけで口側腸管の方向はわかるようになる
  2. S状結腸をスラロームのように右・左にトルクを切り返しながらヒダを越えてゆく手技が基本中の基本
  3. スコープがたわんできたら早めに短縮化を!小さなRTSを多用。右手のフリー感を覚える
  4. 強い屈曲部は画面の上方向に内角ヒダを位置させupアングルでヒダを圧排するようにしながらゆっくりとプルバック。口側の粘膜ヒダが次々と視野に展開してくる
  5. 無駄な吸引はするな!口側腸管の認識ができるなら挿入中に残液の吸引はなるべくしない
  6. 考えて混乱するくらいなら大局観を持つ必要はない。1つのヒダを越える局地戦の積算が盲腸到達への近道

松尾先生ご自身による検査映像も踏まえながら、こうしたノウハウを具体的に解説しました。

ポイント②名手、松尾先生の内視鏡挿入ノウハウを学べる

セミナー動画を視聴できます

本セミナーは、「大腸内視鏡の挿入は難しくない」とおっしゃる松尾先生の手技をはじめ、大腸内視鏡における挿入技術のTipsを”理屈”だけでなく”感覚”でも学べるコンテンツになっています。

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